イトウタカシの日常

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その子の話。

 
その子はちょっとコミュニケーションの取りにくい子でした。
こちらが「どう?調子は」とやさしく話しかけても、
「あっハイ」と言ってうつむいてしまいます。
眠っていることも多いので、
「ちょっと頑張ってみようか」と声をかけると、
「あっハイ」と言うだけでまた寝てしまいます。
こんなコトじゃいけないと思い、
「なんか考えてること言ってごらん?」
「まとまってなくて良いから、少しで良いから、ねえさあ!」
ボクは少しあせっていたのかもしれない。
その子はボクを避けるようになった。
見つけて話しかけても
「・・・・」
何も返事をしてくれなくなりました。
ガッカリしたボクはその子とは、
会話が成り立たないと諦めました。
ボクはだんだんと遠ざかって行きました。
そしてその子の存在すら忘れてしまったある日、
ボクに近づいてくる人影が・・・。
「あっ、ああキミかあ」
目を伏せて無表情なその子がボクの前に立っていた。
そして手に持ったA4の2枚の紙をさしだした。
「えっコレを見ろって?」
ウンウンとうなずいている。
見ると作文のようなものが書いてあった。
読んでみると、その文章は想像力豊かでアイデアにあふれ、
しっかりとした表現力で書かれていた!
思わず感動したボクが、
「こ、これはっキミが書いたのか!」
その子はちょっとにっこりしてうなずき、
逃げるように去っていった。
・・・ボクは素晴しい才能を見逃すところだった。
その子はその子のカラダの中で、
いっぱいいっぱい言葉を使って、
素敵な物語を作っていたんだね・・。
外に出しちゃうと壊れてしまうと思ったんだね。
だからボクにそのことを伝えにきたんだね!





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Comment

No Title

イイね!

2014.02.20 | nambu[URL] | Edit

Re: No Title

> イイね!
半分ノンフィクションです。

2014.02.20 | taquantaquan[URL] | Edit

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Author:taquantaquan
シアワセにつながることが行動の基本です。美味しいものを食べたり楽しいところへ行ったりする事も大好きです。だから毎日頑張ってます!






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