イトウタカシの日常

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ドカタの想い出。

 
学生時代、手っ取り早くお金を稼ぐために、
『ドカタ』のバイトをよくした。
う〜ん、今はないだろうねえ・・。
朝『ドカタ』の仕事を求める人たちが、
集まる場所に行って立っていると、
「に〜ちゃん穴堀やるかい?」とか、
「一輪車で土砂運びだで」とか誘いがかかり、
車に乗って現場に連れて行かれ、
夕方まで働いてお金をもらって
帰ってくるのだ。
たまには、
「シロートには仕事ないよ」なんて、
言われてしまう事もあったが、
当時ほかのバイトより実入りが良かったので、
せっせと通った。
いやあ、考えると危ないバイトだったかな。
でもこんなコトもあった。
ある仕事場に連れて行かれた時の事、
そこの現場の親方が、
「おめえ、学生か?」
「ハイそうです。オッシャす!」
「おめえ、何やってんだ?」
「ハイ絵の勉強してます」
「おめえ、絵描きか?」
「いえ、そのデザインとゆ〜」
「おう、おめえ今日はワシの絵描け、それが仕事だ」
「え、絵ですか?」
「おう、ソレで終いにしたる」
「ででも紙とか絵の具とか・・」
「おう、ソレ買ってこい」
ってことで親方のクルマで文房具屋を捜し、
画用紙と色鉛筆を買って戻り、
親方を描く事に・・。
(ココだけの話ボクは似顔絵が得意ではないのでした)
しかしまあいいか何とかなるか、と描き始める。
すると暫くポーズをとっていた親方は、
居眠りをしだした。起きてくださいとも言えないので、
適当に書き進める。
ナントカ描き終えたがヒドい仕上りだ!
とても美大生が描いた絵ではない。
「あ、あの〜出来ました。けどぉ」
「うっおう、出来たか」
怒られてもしょうがないと思い恐る恐る見せる。
「おう、よ〜描けとる。ええぞ」
「ついでに横にワシが飼っとる犬、描いとけ」
「は、犬ですか?どんな種類の??」
「耳がシュッとしたええ犬だわ」
・・・これ以上聞いてもダメだと思い、
適当に柴犬を少し大きくしたカンジの犬を
親方のとなりに描く。
まるで西郷隆盛だ・・。
ソレにも喜んだ親方は、
「ま〜良し、おめえ休んどれ」
ってことで、その日は下手な絵だけ描いて、
お金もらって帰ってきた。
少しの罪悪感を持ちながらも楽しい1日だった。




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シアワセにつながることが行動の基本です。美味しいものを食べたり楽しいところへ行ったりする事も大好きです。だから毎日頑張ってます!






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