イトウタカシの日常

RSS     Archives
 

8月6日

 
8月6日天声人語より
 1945年8月14日、高見順は日記に書いた。〈「――一機があぶない」みんなこういい出した。一機だから大丈夫、こういっていたのだが〉。編隊を組んだB29より1機で来るのが危険だ、と。原子爆弾の威力は、風聞もまじえつつ鎌倉に住む作家に伝わっていた▼その「一機」、広島を壊滅させたエノラ・ゲイには12人が搭乗していた。最後の生存者が93歳で死去したとの記事が載ったのは、先週のことだ。間違っていたとは思わないと、「落とした側の論理」は曲げなかったという▼戦争を早く終結させ、多くの米兵の生命を救った。そう評価される原爆投下は、上空の搭乗員に名誉を、地上の市民にはおびただしい死をもたらした。機長だった故ポール・ティベッツ氏は、かつて本紙に語っている▼「私は広島や長崎の人を相手に戦っていたのではなく、我々を攻撃した日本という国と戦っていたのだ」。機長に限らない。米国側の目は往々に、原爆の投下や空爆を、爆撃機の高度から眺めがちだ▼しかし、地上には人間のいとなみがあった。8月5日、県立広島第一高女の1年だった森脇瑤子さんは日記の最後をこう結んで床についた。「明日からは、家屋疎開の整理だ。一生懸命がんばろうと思う」。翌朝に起こることを知るはずもない。作業中に爆心近くで被爆し、13歳で絶命した▼1機による1発が、幾万の命に向けて炸裂(さくれつ)したむごさを、鳥の目でなく虫の目で見つめたいと思う。核廃絶への歩みの、そこに原点がある。
忘れてはいけない。考え続けなければいけない。・・・平和とゆ〜ことを。
スポンサーサイト

Comment


プロフィール

taquantaquan

Author:taquantaquan
シアワセにつながることが行動の基本です。美味しいものを食べたり楽しいところへ行ったりする事も大好きです。だから毎日頑張ってます!






検索フォーム



ブロとも申請フォーム

QRコード
QR